安達貞泰拵え「鶴丸国永 つるまるくになが」
どこまでも移りゆく、未だ謎多き名刀、「鶴丸国永」のご紹介です。
こちらの模造刀は、五条国永によって作られたとされる、名刀「鶴丸国永」です。
安達氏と共に葬られた墓をあばいてまでも、北条氏が欲しがったといわれる、その太刀。
真実は謎のままですが、「そこまでしても欲しい」と例えられるほどの、魅惑の刀であったのでしょう。
その独特な風合いは、ダークな柄巻きと金具によって表現されています。
そして、「鶴丸国永」の号の由来とされる、白銀を基調とした鞘に、鶴の紋が施されています。
闇に映える、金の鶴の妖艶な美しさが、この刀をさらに美しく魅せます。
その刀の姿は、華奢でどこか儚げでもありながら、深みと強さを感じさせる、不思議な太刀。
透き通るような直刃の刀身は、何を映し出してくれるのでしょうか。
白銀の鞘で、悲しげに光り輝く、銀粉の上品な光の数々。
その暗闇に放たれる、繊細な光は「鶴丸国永」が魅せてくれる世界です。
織田家や伊達家のような、闇や強さを持ち合わせた刀。
でも、鶴丸の魅力は、それだけに留まりません。
「鶴丸国永」は、優しさと美しさを兼ね備えた、神聖さを感じさせる不思議な刀です。
どちらが本当の「鶴丸国永」か、それはお手に取ったときに感じられるでしょう。
優しい光に包まれて、どんな色にも染まれる姿は、主を転々とした刀そのもの。
ずしりとした重さは、両手に生きているような刀の重みを感じられます
強さと儚さ、そして、光と闇を持ち合わせた「鶴丸国永」。
この刀を手にしたとき、
様々な人を虜にした神秘の名刀、そして謎を含みもつ、「鶴丸国永」が感じられるはずです。
さまよい続けた、この刀の宿命を、どうぞ貴方の元で大切にしてあげてください。